ドゴンの小さな騎馬像たち

暑くなったり寒くなったり、雨が降ったり、春の気候はころころと変ります。

皆様お元気でお過ごしでしょうか。

本日は絶賛展示中の New Arrival  ー新着商品のご案内ー の中から小さな騎馬像をご紹介致します。

紙のご案内の写真が小さいので大きめの画像でご紹介しますね。

リーフレットNo.29　H4.8cm　￥8,250（税込）

こちらはウルトラマンのようなお顔の人物。

馬の目も大きく丸く強調されていています。

リーフレットNo.30　H5.3cm　￥13,200（税込）

一方こちらは一見凹凸のないお顔ですが、よく見ると凛々しい目をしています。

リーフレットNo.30　顔のアップ

このような騎馬像はマリ国内のニジェール川中流域にある広大なデルタ地域で古くから存在していました。

モプティやジェンネといった都市もこの中に含まれていて、ドゴンの居住地域もこのデルタのすぐ外側に位置します。

かつて馬はアラブから輸入され、とても高価な生き物でした。

馬は特権階級の人々が所有するもので、権力と富の象徴でした。

今回のこれら二つの５センチほどの小さな騎馬像は護符と考えられています。

次の二つは少し大きく、10センチほど。

リーフレットNo.31　H9.6cm　￥19,800（税込）

人も馬も顔は簡略化されていて、素朴な力強さを感じます。

よく見てみると人物はベルトのようなものを身につけ、背中に何かを背負っています。

リーフレットNo.31　後ろから

楯や槍を持つ像はよくあるようなのですが、縦長の楯を背負っているのでしょうか？ 

気になります。

リーフレットNo.32　H10cm　￥19,800（税込）

こちらは人、馬とも顔がしっかりと表現され、槍や帽子、馬具などがはっきりとわかります。

さきほどのものと正反対ですね。

これらの騎馬像は何か儀礼に使われたものなのでしょうか。

一つ一つ作風が異なり興味深いです。

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