皆さまこんにちは。
本日は開催中の特集「Staff Recommend!」から、
私がお勧めしているマリ共和国 バンバラ族の壷をご紹介します。
特集のラインナップは前回のブログでご紹介しているので
下の画像をクリックしてご覧ください。
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この壷は私がギャラリーかんかん本店に配属された当初から
秘かに気になっていた存在なので、
ついにご紹介できてとても嬉しく思っています。
リーフレット掲載番号18 ¥18万(税込¥198,000)Φ42×H46cm
口の内寸はΦ10.5cmほどです。
地域や民族によって陶芸作業は男性のみが行う場合や
決まった一族が行う場合など様々なようですが、
マリ共和国で最大の民族であるバンバラ族(バマナ族とも)では、
鍛冶屋の男性の妻と娘だけが陶芸に携わることを許されると言います。
壷などを作る陶芸職人の女性たちは
「鍛冶屋の女」という意味をもった言葉“numumusow”と呼ばれています。
壷を作るマリの女性 参考:https://www.veniceclayartists.com/african-tribal-pottery-styles/ |
彼女たちは土と火を操り、生活や儀礼に欠かせない壷を作り出す
特別な能力を持った人々と考えられています。
そのため陶芸職人としてだけではなく
地域のヒーラー(霊的な力に関わる存在)としての役割も担っているそうです。
壷は日常使い用の水がめの他、儀礼用のスピリットポットの場合もありますが、
その場合はトカゲや人物などの装飾が施されることが多いようで、
今回ご紹介しているこちらの壷は日常使いのものと考えられます。
特別な時に使用するインパクトの大きなデザインとはまた違って、
穏やかな印象を受ける素朴な魅力が詰まった壷です。
下の拡大写真をご覧下さい。
壷の胴から腰にかけては、様々な方向から細い線刻模様が入っています。
少し暗いお写真なのですが、見えますでしょうか…?
線の長さや重なりはランダムで、
偶然できた格子やひし形の模様がさり気なく洒落ています。
肩はこんな風に3段の輪と点線などがアクセントになっています。
近年は凹凸模様の代わりに赤っぽい色で
大胆な模様を描いた壷も出回っているそうですが、
私は地の色味と質感を感じられるこの素朴な装飾が
とてもとても気に入っています。
そしてなんと言っても、このぽってりとした丸い形!
バンバラ族の壷は男女どちらかを連想させる二つの形に分けられるそうなのですが、
首が短くふっくらとしたこの壷はまさに女性らしさを表す形といえます。
(男性らしさを表す壷は首も胴体も長めに作られています)
なにやら両手で抱えてみたくなるフォルムではありませんか?
思わず手を添えてみたくなる、そんな柔らかな曲線を見ると、
私はいつも穏やかな気持ちにさせられます。
見る人の心までまん丸にしてしまうようです。
さて、この壷について考えていると
いつまでもおしゃべりが止まらなくなってしまいそうですので、
今日のところは彼らの仮面ダンスと美しい土壁のお写真を貼って
おしまいにしたいと思います。
バンバラ族の壷にご興味をお持ちくださった方は
8月31日まで特集展示販売中ですので是非実物を見にいらしてくださいね。
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