皆さまこんにちは。
本日は現在開催中の特集から、
コタ族の守護神像(ムブル ングル)をご紹介します。
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店内の様子 |
ガボンに暮らすコタ族の人々には、
自分たちの祖先を尊敬し崇める祖先崇拝の文化がありました。
この信仰自体や、これに関わる儀礼のことをブウェテと呼びます。
祖先の中でも特に高名な人物の頭蓋骨は聖遺物として崇められ、
納骨用の籠に入れて家族やコミュニティの中心的な人物の家、
祠のような特別な場所などで保管されたといいます。
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参考画像 https://www.randafricanart.com/Kota_mbulu_ngulu_Billigs.html |
木彫に真鍮などを貼って作られた守護神像は、
もともとはこの納骨籠に悪い霊が寄り付かないようにするために作られ、
参考画像のように籠の上に設置されていました。
その為、足元が窄まった形に作られています。
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掲載№4 W28×D8.5×H50㎝ ¥28万(税込¥308,000) |
守護神像には納骨籠を守ること以外にも役割があり、
人々が健康や豊饒を願う儀礼、
災害や社会的な危機からの守護を願う儀礼など様々な祈りの場でも
祖先の力の象徴として登場しました。
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掲載№3 ご売約 |
守護神像のスタイル(顔や形)は様々なバリエーションがあり、
口の表現が省略された上の像は
コタ族のサブグループであるマホングウェの人々が使ったものです。
今年の10月3日から上野の国立西洋美術館で開催している
キュビズム展へ行かれた方は「おや?」と思っていただけたかもしれません。
こちらの像によく似たマホングウェの守護神像が
パリのポンピドゥーセンターの所蔵品に含まれており、
20世紀初頭ピカソやブラックなどの画家に大きな影響を与えた
アフリカのプリミティブアートの一例として展示されています。
(お写真は下記のURLからご覧いただけます)
ポンピドゥーセンターのホームページより
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パリ ポンピドゥーセンター キュビズム展 美の革命 2024.1.28まで開催中です |
かつて儀礼や納骨籠のために使われていた守護像の一部は
ヨーロッパに渡りギャラリーや美術館・博物館で保管されているものもありますが、
現在オリジナルの守護像を入手することは極めて困難な状況です。
そのため今回ギャラリーかんかんでご紹介している物は
実際に納骨籠に設置されていたものではなく、
コタの守護像の伝統を守ってきた人々による造形の継承品です。
しかしこれらを蒐集してきた代表の小川は、
コタの造形の力強さと、それを実に巧みに再現した守護像の一つ一つに
「受け継がれたアフリカンアート」としての価値を見出してきました。
9点もの守護像を一同にご覧いただく機会はなかなかございませんので、
是非ギャラリー店頭で実物と対面してみていただければと思います。
特集期間は12月23日(土)まで。
皆さまのお越しを心よりお待ちしております。
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