dogon

dogon

2020年5月13日水曜日

アカン族の分銅とナイフ


爽やかな季節と思いきや、
むわっとした蒸し暑い風も吹くようになってきました。
皆さんお元気ですか!
美味しいものを食べていますか!

本日はアカン族の分銅の中からナイフ型のものを
ピックアップしてご紹介したいと思います。
ガーナ中央〜南部からコートジボワールの東部にかけて暮らしている
アカン族ですが、まずはガーナ料理を一品ご覧ください。


フフの入ったスープ お写真 ©️tripnote

キャッサバ芋とプランテーン(青いバナナのようなもの)を
臼と杵でついて作るもちもちした“フフ”を、
煮込んだ鶏肉と一緒にトマトやナッツベースのスープに浸して食べる料理。
(鶏肉は骨まで食べる)
ガーナ料理は唐辛子のスパイシーな味付けが多いそうですが、
なんとも美味しそうです!
元気(と汗)が出そうです。

今はなかなか行き来できませんが、
「いつかこれを食べに行こう」と考えるだけでワクワクしています。
このところ民具のご紹介だけが続いていたので、少しだけ余談でした。



それでは本題の分銅です。


砂金交易で栄えたアカン族の中では、
15世紀頃から様々な形の分銅が作られていました。
分銅自体はこれまでもご紹介してきたことがありますが、
今回はその中から“ナイフ”型のものを集めています。

上のお写真、左から
① ¥26,000+tax  3.5×8.5㎝(分銅 二股ナイフ大)(ブログ掲載番号20-24)
② ¥12,000+tax  3×5.5㎝(分銅 二股ナイフ小)(ブログ掲載番号20-25)
③ ¥16,000+tax  1.5×9㎝(分銅 ナイフ中央)(ブログ掲載番号20-26)
④ ¥18,000+tax  2×9.5㎝(分銅 ナイフ持ち手に玉二つ)(ブログ掲載番号20-27)
⑤ ¥18,000+tax  2×7.5㎝(分銅 ナイフ右端)(ブログ掲載番号20-28)

ナイフ型のものは動物や生活用具型の分銅と同じように
よくみられるデザインですが、アカンの人々にとっては少し特別なモチーフです。

大英博物館のコレクション ©️britishmuseum

分銅のデザインのもとになっているのは、
akrafenaと呼ばれるアシャンティ族のナイフ。
(アシャンティはアカン族の中のサブグループです)


アシャンティのakrafena

これらは何かを切るためではなく、特別なセレモニーなどで登場する
紋章のような役割をもった「象徴としてのナイフ」。
ですから刃の部分がくねくねと曲がっていたり、模様がくり抜かれていたり、
デザインを重視した形に作られています。

セレモニーの様子

それにしても分銅を一つずつ見ていくと、
この部分は一体何……?というような変わった形とも遭遇するので面白い。
10センチ以下の手のひらの造形に色んなものが込められています。


③の分銅


⑥ ¥26,000+tax  5.5×8㎝ (ブログ掲載番号20-29)


こうしたナイフの分銅を含め、
アカンの分銅をもっと沢山見比べてみたい!という方は
営業再開後に是非ギャラリーへお越しください。

そしてお家でお楽しみになりたい方は、
以前ギャラリーかんかん本店でアカンの分銅を特集した際に
発行した図録がございますのでご注文ください。
アカンの歴史や沢山のコレクション写真、
分銅の形に込められた意味などを解説しています。

「砂金交易の美しき遺産 AKAN GOLD WEIGHTS
 アフリカンデザイン アカンの分銅」
¥1,800+tax A4サイズ 全64ページ (ブログ掲載番号20-30)


図録の表紙

ブログには動画が載せられなかったので、
インスタグラムで図録の中身をパラパラパラ…っとめくっている動画を
近日中に投稿しようと思います。
気になる方はそちらもチェックしてみてくださいね。

それではまた次回まで!


【ご購入・お問い合わせ先】
ギャラリー本店は今しばらく休業が続きますが、
インスタグラムへのダイレクトメッセージや
下記の臨時アドレスへご連絡いただければご注文が可能です。

臨時メールアドレス: gallery.kankan@gmail.com



ギャラリーかんかん本店 K
世田谷区代田1-47-1
(臨時休業中は繋がりません)TEL: 03-5486-3122
(臨時休業中は確認が取れません)mail: honten@kankan.co.jp