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2022年6月28日火曜日

トグナ 支えるもの

みなさま、こんにちは。
短い梅雨が 終わろうとしています。
いよいよ、夏本番ですね。


只今開催中の “ 特集その1 マリの大地から
リーフレットには、久しぶりに!! トグナの柱の登場です。


全ラインナップは、こちらの画像から。


ドゴン族の男たちの集会場である、トグナ。
ここでは、村の政治についてや争いごとの仲裁など
色々なことが議論されます。
時には意見が合わず、憤慨するひとも・・・??
いえいえ。
トグナは中が大変低く、怒って立ち上がろうとしても、
頭がつかえてしまうんです。
冷静になって座っていられるように、との 工夫がされているのです。



それで・・・
トグナの柱は、丈の低いものばかり。

只今 本店では、リーフレットに掲載されていない
柱が2点、展示されています。

まずは、こちら。
W67 D19 H149.5 ¥418,000-税込
ブログ掲載番号22-4

 
すぅーっと両腕をアンバランスに上にあげて
柔らかに伸びをしたような、しなやかなシルエットの一点。
小柄な女性のよう?


もう一点は、こちら。
地面に埋もれていた下の部分が しっかり残っており、大ぶりで
珍しく高さがあります。
W76 D30 H219 ¥1,320,000-税込
ブログ掲載番号22-5

胸下の文様によって分かれて、
・・・地上と地下、二つの世界が表されているようにも見えます。

朽ち残った深い陰影が美しく・・・。

トグナの屋根、ひいてはドゴンの人々を、
マリの空を支えるかのような、これらの柱を
是非ごらんくださいませ。

 

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ギャラリースタッフがお届け日やお支払い金額などをお知らせいたします。
(特集企画のリーフレット番号でもご注文可能です)

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ギャラリーかんかん本店 M
世田谷区代田1-47-1
TEL: 03-5486-3122
mail: honten@kankan.co.jp


2022年6月23日木曜日

ドゴン、バンバラ、アサフォフラッグの特集です。


皆さまこんにちは。
今週から始まった二つの特集をご紹介します。

特集その1
マリの大地から

ドゴン族の力強い造形、バンバラ族の頭上面など、マリ共和国の民具を集めました。
現在では立ち入ることが難しい地域ですが、
弊社の代表である小川がかつて何度も足を運んだ場所です。
祭壇用の小さな梯子や扉など、ドゴン族独自の文化から生まれた民具は
ファンの方も多いのではないでしょうか。


皆さまお誘いあわせのうえ、是非ギャラリー本店へお出掛けください。


※お取引先の業者様へ

特集品は一般のお客様への優先販売品となっております。ご了承くださいませ。


【期間】2022年6月20日(月)~7月中旬頃まで
【営業時間】平日・土曜日11:00~19:00
【定休日】日曜日・祝日




特集その2
Fly the flag! -アサフォの旗-

ガーナに暮らすファンティ族が、ヨーロッパの軍隊に影響され
自分たちの軍団ひとつひとつを判別するために作りだした
シンボルとなる旗「アサフォフラッグ」。
今回はこれまで店頭に飾ったことのない8枚の旗を展示販売致します。

※お取引先の業者様へ

特集品は一般のお客様への優先販売品となっております。ご了承くださいませ。


【期間】特集その1と同様 
    2022年6月20日(月)~7月中旬頃まで
【営業時間】平日・土曜日11:00~19:00
【定休日】日曜日・祝日





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2022年6月13日月曜日

ネパールの守護像 “プタリ”

今日ご紹介するのはネパールの「プタリ(Putali)」と呼ばれる木像です。

プタリは家や村を守る役割を持っていて、必ず胸の前で手を合わせています。
家の祭壇や、村の入口、高い木の下、橋の上などに置かれます。
置く場所によって大きさも異なり、地域によってもさまざまなスタイルがあります。

リーフレットNo.14 W12 D9 H38 ¥30,800(税込)

お顔のアップです。強力な目力です。
額の丸い形はヒンドゥー教徒の女性がつけるビンディでしょうか。


座っているプタリが多いのですが、こちらのプタリはすっくと前のめりに立っています。


後ろ姿はなんだか無防備な感じでかわいいです。


家の中や、村の要所要所に置かれて、人々は日常的に安心感をもらっていたにちがいありません。

番外編ですが、こちらは石で作られたプタリ。
石で作られるのは珍しいようです。

石のプタリ ブログ掲載番号22-3
H21cm ¥132,000

泣いているようにも見えます。
小さいのでご来店になったらどこにあるか見つけてあげて下さいね。


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2022年6月10日金曜日

中国から来た孔雀

Asian Breeze好評展示中です!
今日はその中から中国の木彫の鳥をご紹介しましょう。

リーフレットNo.16  L56 D10 H21 ¥132,000(税込)

顔は凛々しく気品があります。


羽冠の感じからするとこの鳥は孔雀でしょうか。
赤、緑、白の彩色がうっすらと残っています。
作られた当時は鮮やかな色合いだったに違いありません。


裏側はフラットで、壁に取り付けるためのフックがあります。


厚みが10センチほどあり、なかなかボリュームがあります。体重は約3キロ。
両手で抱えるとまるで本物の鳥を抱っこしているような感覚になります。


どこで何のために使われたのか、資料が出てこないので、今回は説明なしでのご紹介。
とにかく、いい佇まいです。


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2022年6月8日水曜日

何をや語らん、白き仮面


みなさま、こんにちは。


ただいま開催中の特集
 Asian Breeze - 使う、飾る、祈る - 
より、一点 ご紹介致します。


世界最多の、大小 一万以上の島々からなる、東南アジアの一国、インドネシア。

伝統芸能も、あまた存在します。

中でも、ジャワ島とバリ島で盛んな 仮面舞踏 “トペン(topeng)”。

その舞いで使われる仮面も トペンと呼ばれます。

儀礼のときに奉納され、その出来如何が儀礼の成功に関与する、とも。

発祥は古く、9世紀以降の文献には著わされています。

演じられる内容は、多くはジャワやバリの古典・叙事詩から引用されている物語です。

リーフレットNo.48 W14 D9.5 H17(台座含まず)¥154,000‐税込

さて、今回紹介致します この仮面は、造形様式・表現から、どうやら

ジャワ島 西部北海岸の町、チルボン(Cirebon)からやってきたようです。

“トぺン・チルボン”。

5つの性格の異なる仮面を順番に付けて踊ります。

男性の踊り手もいますが、

継承者は、女性と定められているそう・・・。

※「パンジ物語」は、ユネスコの世界無形文化遺産の、

 “世界の記録の一覧”に登録されました。       

15世紀頃に編纂された、ジャワの英雄「パンジ(Panji)王子物語」に登場する、

パミンド(Pamindo)という名の仮面。

人の顔より少し小さく、きゅっ、として。

見れば見るほど、気品あるお顔立ちに、吸い込まれていきます。                       

       

豊かな髪のながれ。

うっすらと開けた、切れながの眼。見る角度によって、瞳が視線を感じさせます。

赤い唇は、なにを言おうとしているのか…?

※裏はこんな感じです…

木材を丁寧に薄く彫り、彩色されています。
とても軽くて、繊細。

国立民族学博物館(みんぱく) のコラムに、こんな記事がありました。

      …………………・…………………

盗まれた仮面 ~インドネシア~  2015111日刊行

福岡正太

ある時、インドネシアの友人にとても残念なニュースを聞かされた。彼の義理の母親は、トペン・チルボンとよばれる仮面舞踊の踊り手で、先祖から伝えられた仮面をとても大事にしていた。ところが、その仮面が盗まれてしまったのだという。その数日前、ある人物が踊り手の家を訪ね、仮面をぜひ買い取らせて欲しいと言ったそうだ。もちろん、ことわったのだが、その男は実物の仮面を見せてもらいながら、保管場所を確認したのだろう。夜中に押し入って、仮面を盗んでいったようだ。家族の1人の女性が物音に気付いたが、怖くて出て行けなかった。その男が残していった連絡先は、実在しなかったという。

トペン・チルボンは、ジャワ島西部の北海岸の町チルボンとその周辺に伝えられている。この地域で伝統的な芸能を継いできた人々は、家系を大切にしている。良い踊り手になるには、単に踊りがうまいだけではなく、観客を魅了し、災いを払う力をもたなければならない。そうした力は、修行により身に付けると同時に、血筋により、祖先から伝えられるものでもある。名手と言われる踊り手の家系図をさかのぼると、一様に、この一帯に芸能を広めた伝説的な聖人にたどりつく。それは踊り手が強い力をもつことの証しになっているのである。

祖先から伝えられる力は、芸とともに伝えられる仮面や楽器などにも宿っている。盗まれた仮面も、祖先から継いだ大事なものだった。木曜の夜には、必ず香を焚いてささげるようにしていた。何かの事情で香を焚かないと、仮面をしまった箱の中でガタガタと音がし、仮面が怒ることもあったという。また、仮面を削って得られる粉には、薬としての効能もみられたそうだ。

仮面についての不思議な話を聞きながら、それらを写真に収めたのは、今から25年前のことである。実物が盗まれてしまった今、踊り手一家では、この時の写真を大切にしているという。仮面の行方について占ってもらったところ、仮面はあるべきところに戻るだろうと告げられたそうだ。私たちも、もし日本でこの仮面が売りに出されたり、博物館に展示されたりしていたら、すぐに知らせて欲しいと頼まれている。すでに盗まれてから7年近くがたつが、仮面が踊り手一家の手に戻ることを祈りたい。正統な継承者の手にあってこそ、仮面に宿る力が発揮されるのだから。

福岡正太(文化資源研究センター准教授)

     ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ますます興味が深まる、トぺン・チルボン。


よくぞ、ここまでいらっしゃいました。

みなさま是非、お店で出会って下さいね。

故郷 インドネシア、お隣のバリの絵布と共に。


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2022年6月1日水曜日

それでも心惹かれるものーバタックの美しい板

今日はAsian Breezeのリーフレットの中からインドネシア・バタック族の板をご紹介しましょう。
リーフレットの写真は少し暗いので明るく調整してみました。

バタック族はインドネシア、スマトラ島の北部に居住する民族。優れた木彫りの工芸がよく知られています。

リーフレットNo.41  42.5×56×D4cm  ¥27,500(税込)

この板は次の写真のように家庭の中に代々伝わる貴重品などを保管する木箱の一部。
箱は「hombung」と呼ばれ、装身具や布などがしまわれていました。


本の見開きをスキャンしたので見づらいですが、お許し下さい。
(文献:「Batak Sculpture」Achim Sibeth & Bruce W. Carpenter共著、シンガポール Edition Didier Millet 社、2007年)

この箱の長さは約250cm。かなり大きいですね。
家長がベッドとしても使ったといいます。



箱にはバタックの建築にも見られるシンガ(マレー語で「ライオン」の意)が二つ彫られており、
側面には独特の模様が見られます。

今回の商品はこのような木箱の正面の板。残りのパーツと離れ離れになってしまったようです。
裏側には溝があり、底板がはめられていたと考えられます。
釘はいっさい使わずに組み立てられたそうです。


よく見ると貫通した穴が二つあります。


持ち手があったのか、何か飾りがつけられていたのか、何のための穴なのかは謎です。


この板の向こうに大切にしまわれていたもののことを想像しながら、
絵画のように飾って模様を鑑賞するのもいいですし、小さなテーブルの天板として使ってみたり、
自由に楽しんでみてはいかがでしょうか。



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