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2022年1月21日金曜日

飛行機と飛び・船と泳ぐ・・・


 皆さま、こんにちは。

寒さが一段と厳しさを増すこの時期。
いかがお過ごしですか。

ただいま開催中の
Interior Dēcor 55(インテリアルデコル55選)
 -55種類限定 特別価格市-より、一点 ご紹介致します。

今回のラインナップ一番の 爽やかさ!
インドネシアのろうけつ染め・ジャワ更紗です。

ジャワ島北岸のプカロンガン地域で作られた、
「カイン・カンパニー(カンパニー=オランダ東インド会社)」
と呼ばれる文様様式です。
17世紀から長きにわたるオランダ統治下にあって、
西欧文化が入ってきたために、独特なモチーフが展開されています。
時代の最先端の文明の利器や、人々のファッションなど。
中には、童話の主人公などが描かれたものまで。。。


紹介する一枚は・・・あれ?
民族衣装であるこの更紗。
身体に巻き付けるため、文様は横長に描かれています。
展示が横向きで、スミマセン。

プロペラ機登場の、20世紀初頭に作られたと思われます。



小鳥・プロペラ機・魚、…これは蒸気船でしょうか。

飛行機と並んで飛ぶ 鳥たち。
船を見上げつつ泳ぐ 魚。

そして水鳥の親子がいて、空と海とをつなぎます。

細い撚りの糸で織られた、触り心地良い木綿布。

自然と文明とが、一体となって共存していますね!



青の濃淡2色だけ使っているのに、とても深みがあります。
同じモチーフの集まりが 繰り返し配置されており、
チャップ(型押し)の技法かな、と思うのですが、
こちらは、全て手描き。それも、何と、両面描きなんです!
表と裏を鏡にうつしたように同じに防染の蝋を置く、最も手の込んだ技法です。
手描きですと 例えば、おなじ様に翼を広げる小鳥でも、お顔がみんな違います。
背景を染めないため、また、細い線を染めるためにも、
蝋を置く 高い技術が必要です。

そんな作者の誇りの表れでしょうか、
サインと思われる文字が、しっかり入れられていますよ。
判読はできないのですが・・・



一見シンプルですが、見れば見るほどに 魅力が出てきて、
表された世界に 引き込まれてしまいます。

是非 店頭で、お手にとってご覧下さい。

リーフレットNO.32 ジャワ更紗 W240 ×H104 ¥71,500 → ¥57,200‐税込



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